白杖

どうしても使えなかったんです

白杖は周りに注意を促す意味もあります

でもこの人は目が不自由だと言いふらしているようで

若かった私は自分の家に近づくと白杖をたたみ隠しました

近所の人にも誰にも知られたくない思いが強くて

そういう行動をとっていました

私の場合視力よりも先に視野が狭くなってきて

人とすれ違うのも気づかずに

風がふーっと顔に当たって誰かいたんだという感じでした

誰がいるのかいないのかもわからなくて

挨拶もしにくくなって

そのうち陰口を言われるようになりました

仕方なく家まで白杖を使うようにしたのですが

逆に無視されるようになりました。

すごく落ち込みました

本当はガイドヘルパーさんもお願いしないと怖くて歩けないのに

人に頼るのが嫌だって思ってたし…

今なら笑って話せるけど

全く見えなくなるかもという恐怖と

ご近所の嫌な空気で本当に辛かったです。

きっとこのご近所さんは特別だと思うけど

こういうこともあるんですよね


現在は引越しして

はじめから目が不自由なので

傍にいたら声掛けてくださいと頼んでいます

その時に名前も言ってくださいと。。

その方が誰だっけと私が迷わないためなんですね(^^ゞ


  

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